「子どもが歯が痛いといっている」など、症状が出てから慌てて歯医者に連れて行き、そこでお子さまの歯に虫歯があることを知る親御さまも多いかと思います。しかし、虫歯になってしまってからどうしようかと考えるより、「どうすれば虫歯にならないか」を考え、早めの対応をすることが大切です。こちらでは、稲城市向陽台にある歯科医院「向陽台総合歯科」が、お子さまの歯を虫歯にさせないための4つのポイントをご紹介します。
1. 乳歯が生えたら歯医者さんへ | 2.おやつタイムにけじめを |
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虫歯にかかるリスクは、乳歯が生えたときから発生します。そのため、はじめて歯医者に連れていくのは、前歯が生え始める生後半年以降のタイミングがよいでしょう。早い段階から予防処置を受けることはもちろん、お子さまを歯科医院の環境に慣れさせることも重要です。 | 歯にとってよくないことは、だらだらと「おやつ」を食べ続けることです。口の中に常に糖分があると、虫歯菌が活発に酸を作り出してしまいます。おやつを食べさせることは悪いことではありませんが、時間を守ること、過剰に与えないことが大切です。 |
3. 糖分の多い食べ物は控えめに | 4. 食後に口の中をきれいにする習慣を |
お子さんが大好きな甘いおやつにはたくさんの糖分が含まれています。できるだけ糖分を避けるために、甘いジュースを糖分のないお茶に切り替える、ノンシュガーのおやつを選ぶなど工夫しましょう。そうすることで糖分を与えすぎることがなくなります。 | 口の中に糖分が残らないようにするために、食事やおやつの後には、口の中をきれいにする習慣をつけましょう。毎回しっかりと歯を磨くにこしたことはありませんが、難しい場合は、口をゆすぐだけでも効果があります。習慣づけるようにしましょう。 |
赤ちゃんの口には、生まれたときから口の中に虫歯菌がいるというわけではありません。日常生活の中で、両親や家族との間でスプーン・お箸・タオルなどの赤ちゃんの口に入る可能性があるものを共用したり、スキンシップしたりすることによって虫歯菌に感染するのです。
そして一度虫歯菌に感染してしまうと、完全に除去することは困難です。だからこそ、ご家族全員で赤ちゃんに虫歯菌がうつらないように心がけることが重要です。家族全員があらかじめ虫歯菌の数を増やさないように努め、健やかな口腔内環境を整えることが感染のリスクを低くします。
生後半年ほどで乳歯が生え始めますが、小さなお子さんはケアを自分ですることができません。親御さまがきちんとお子さまのお口の健康管理をしてあげる必要があり、口腔ケアの習慣づけをすることが大切です。工夫しながら、お子さまが楽しくケアできるように指導してあげましょう。
また、お子さまが自分だけでしっかり歯みがきができるようになるのは、8~9歳くらいからです。それまでは親御さんがしっかりとサポートし、丁寧に仕上げみがきをしてあげましょう。
歯みがき指導
虫歯予防の基本となる歯みがきのコツをお教えします。お子さまのお口の状態、発達段階に合わせて、一人ひとりに適切な指導をいたします。歯ブラシの選び方、当て方、動かし方だけでなく、親御さまの仕上げみがきのコツも指導いたしますので、親子の楽しい歯みがきタイムにお役立てください。
フッ素塗布
歯の表面のエナメル質を強化するフッ素を塗布し、再石灰化を促します。虫歯菌の出す酸に負けない歯になり、初期の虫歯であればフッ素塗布による再石灰化で、虫歯の進行を止めたり、治癒したりとすることも期待できます。
シーラント
虫歯になりやすい奥歯の上部にある細かい溝を、あらかじめレジン(歯科用プラスチック)でふさいでおく処置です。そうすることで虫歯菌の侵入を防ぎ、汚れにくくなるため、歯みがきもしやすくなります。乳歯にも永久歯にも効果的です。
過剰歯の抜歯
本来生えてくるべき歯よりも多く歯が生える場合があります。これを「過剰歯」といいますが、過剰歯があると歯みがきで汚れを落としにくいため、虫歯のトラブルの原因となったり、歯並びが悪くなったりします。歯が多く生えてしまった際は、抜歯することをおすすめします。